借金が自衛隊にバレた
当時の俺はもう退職する事が決まっていて、就職活動の真っ只中であった。企業への面接が一件決まったものの当時スーツはあっても赤いYシャツしか持ってなかったため白のYシャツを買いにいかなくてはならなくなった。
しかし給料日前なので手元にお金がなく、上司に「Yシャツ買いに行くので6000円貸してください」とお願いした。
もちろん給料日に返す予定で。
で、買いに行き、面接も無事終了した。
ある日突然、副隊長のような位置づけの人に呼び出され、
「おい、俺に何か言う事はないか?」
『いや、何もないですけど・・・』
「お前借金してるやろ?」
うわー、バレたぁ~、しかし何でバレたんだ?
『・・・はい、消費者金融から50万借りてます』
「そうか・・・俺が言いたかったのはそれじゃないんやけどな」
( ゚д゚)
うわー、自分で言ってしまったー(泣)
問題だったのはYシャツ代の方だったらしい。
「どうやって返す気やったんや?」
『はぁ、退職金で』 (注・退職金は130万円)
「そんなんアテにするな、バカかお前は!」
「とりあえず、返し終わるまでお前は外出禁止だ!」
申告したのが1件分でよかった。
全部申告してたら外出禁止どころか、もっと大変な事になっているところだった。しかし、外出禁止の上給料も全て管理されているこの状況では、他社への返済ができなくなる。
なんとか外出できる状況へ持っていかなくては。
和歌山市内のアコムへ出向き、まずは相談をしてみる事にした。
『実は借金が自衛隊にバレてしまったんですよ。』
「借金は個人の自由ですのにね。」
『借入残高0の明細書って出してもらう事ってできないですかね?』
「できますよ」アッサリ☆
マジで!?
「新たに50万借り入れしてもらって、以前の契約分の残債に全額返済として充てると残額0になりますよね?そういう仕組みです。」
なるほど!
早速残高0の明細をもって自衛隊に帰り、副隊長に提出。
無事外出許可が下りることに。
消費者金融は借りている人にやさしく、ある程度の融通は聞いてくれる。まぁ、トバれたりされるよりかはマシって事なのかも。
この時点で借金総額が210万円。
電話のみで審査が通った所とかもあったが、名前をすでに覚えていないので返しようもなく・・・。
この時点ですでに年収を借金額が上回ってしまっていた。