エロ本などの雑誌の裏とかにある広告で「ブラックOK,1000万円借りれます。」といった広告があり、マジで!?1000万円も借りれるん!?そう思った俺はすぐさま雑誌の電話番号へTEL。
冷静に考えると1000万円を5年で返したとして、利息が0でも月16~17万円を返済しないといけないのだが、まったくそんなことは考えておらず、純粋に1000万円を借りたい気持ちでいっぱいだった。
すると、この手の広告主は何度も何度も電話をかけなおさせる。
「審査いたしますので5分後に折り返しを・・・」
「担当が席を外していますので5分後に電話を・・・」
このような事を言われ5~6回電話をかけなおさせる。
今思えば「そこまでしてでも金を借りたいんだな」という意思チェックだったのかもしれない。
数回のかけ直し後・・・、
「審査の結果がでたのですが、もう一度信用状況のチェックをお願いしたい」との申し出。
「当社が指定するサラ金でお金を借りてください」
は!?
借りれる訳ないじゃん、と。
ただでさえ前回極度額が50万円から30万円に引き下げられたのに!
「大丈夫です、こちらが指定する店舗では合言葉が設定されていまして、そう言ってもらえれば借りれます。
1つ目は、使用用途をレジャー用とお答えください。
2つ目は、年収を400万円以上と言ってください。
あと店では私たちの名前は一切出さないでください。他のお客様が聞かれた場合、あなただけ贔屓していることがバレると迷惑がかかりますので。」
『・・・はぁ、わかりました。』
「で、借り入れしていただく店舗なんですが、お近くにビッグバンファ○ナンスはございますか?」
『いや、見たことないですね。』
「どちらにお住まいですか?」
『和歌山です。』
「でしたら駅前にア○クってありますよね?」
『ああ、そういえばありましたね。』
「そちらに連絡しておきますので、行っていただけますか?」
さっそく店で決められた合言葉を言う。
これで借りれば1000万円が手に入るんだ!もうその一心。
結果、10万円を借りた。
店を出て早速電話。
『10万円しか借りれなかったじゃないですか?
どうなってるんですか?』
「大丈夫です、それもわかっています。 今回借りた10万円の内6万円を送金していただけますか」
は!?
「今回あなたの審査を通す為に政治家の先生にお願いをしてるので、御礼が必要なんですよ。」
『そうなんですか?』
「そうでないと審査通らないでしょ?」
『まぁ確かに・・・。』
「送る方法なんですが、まずコンビニで雑誌を買ってください。その間に6万円を挟んで郵送で送ってください。」
1000万円に目のくらんだ俺は、何の疑いもなく素直に郵送。
その後は何の音沙汰もなく、連絡をしても繋がらず・・・
や ら れ た ー ! ! !
と気付いたのは1ヶ月後の事だった。
しかし、この時騙されたと言う事よりも
「4万円手に入った!」
という感覚に陥っている末期症状の自分がいた。
そうして新たに10万円の借金が増えた
後で調べて分かった事だが、ビッグバンファ○ナンスやア○クという会社は、もう多重債務でニッチもサッチも行かなくなった人たちの御用達であり審査が超緩くて有名な所だったらしく、もちろん合言葉なんかなくても結果は同じであった。
コメント